2020/08/15

固定電話の名義変更

親の名義になっている固定電話の名義変更で苦労した話です。

自宅の電気、ガス、水道、電話などは親(世帯主)の名義になっている場合が多いと思います。親が亡くなった後も必要に迫られなければ、名義変更は後回しになっているのではないでしょうか。

うちの場合は電気、ガスは自由化により電力会社から変更した際に「名義が故人のままなのですが」、と伝えたら簡単に変更できました。

ところが固定電話の場合は名義変更が簡単ではないことがわかりました。「電話加入権」が相続財産の一部となっているために「電話加入権承継手続き」という届け出が必要になるのです。NTTでの承継手続きは無料とあるのですが、実際には故人の戸籍謄本が必要なため発行手数料がかかる上にかなり手間がかかります。

除籍謄本の取り寄せ

謄本は本籍地が遠方のため郵送で取り寄せることにしました。手数料は「定額小為替」を往復封筒とともに同封します(役所によって違うかも)。謄本1通なら往復封筒に84円(25g以内)貼れば足りるようですが、94円(50g以内)のどちらにするか迷いました。

最初は「戸籍謄本」で取り寄せたのですが、役所から電話がかかってきて、故人の場合は「除籍謄本」になると教えてもらい、「除籍謄本」のほうが手数料が高いので不足分を追加で送りました。

行政サービスは昔よりだいぶ良くなったと思いますが、Web申請にクレジットカード決済できるようにして欲しい。

定額小為替の購入

定額小為替は郵便局(コンビニでも)で購入できます。「ゆうちょ」の窓口です。発行手数料が100円かかります。2回送ることになったので、手数料も手間も2倍かかりました。

電話加入権承継手続き

管轄のNTT東日本「加入権センタ」に「電話加入権承継申請・改称届出書」と除籍謄本を同封して送れば完了のはずでしたが、

電話加入系承継申請 記入例

問題が発生しました。謄本と電話の名義の漢字が違っていたのです。「加入権センタ」に問い合わせたところ、「固定電話を設置している住所に電話の加入権名義の人が住んでいないことの証明に「不在住証明書」」を取得してください、という新しい証明書が必要になりました。

不在住証明書

聞きなれない証明書ですが、「申請日現在において、申請された住所・本籍・氏名が一致する該当者が本町で保管している住民票・戸籍等に存在しないことを証明するもの」だそうです。

直接役所に出向いて発行してもらうことにしました。役所のWebページに発行申請書のPDFがあったのでプリントアウトして記入したものを持参(これもWeb申請できるようにして欲しい)。

「どなたでも請求できます」とあったので何も持たずに行ったら、窓口で本人確認(運転免許証など)を求められました。出直しかと思ったら、本人しか知らない情報(両親、同居家族の氏名、生年月日など)を書いて提出したら受け付けてもらえました。

窓口で「申請書の漢字が登録と違うのですが?」と聞かれたので、書類が必要な理由を説明して違う漢字のまま発行してもらいました。

名義変更完了

加入権センタへ不在住証明書を追加で送付して忘れたころに(1週間後ぐらい)、完了通知が届いてようやく名義変更までたどり着きました。動き始めてから3週間が過ぎていました。

近いうちに光回線にする予定があって、故人の名義になっているのはいろいろ都合が悪かろうと思い、固定電話の名義変更をすることしたのですが、忙しい人だったら途中で挫折していたでしょう。コロナの影響でちょっと時間があったので最後までできましたが。

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